「眼帯(目隠し)をせずに銃殺された死刑囚は、鬼のような形相で息絶えていて、とても見るに耐えない。弾の当たりどころが悪ければ遺体は激しく損傷する。こうした悲惨な光景に耐えられないという理由で保衛部を辞める人もいる」
北朝鮮政府は公開処刑や死刑について公式には発表していない。しかし、脱北者や内部の取材協力者などの証言で公開処刑の実態が国際的に知られるようになり、「世界最悪の人権侵害国家」と言われるに至った。
現在、公開処刑を行っているのは世界の249の国・地域の中で、イラン、サウジアラビア、そして北朝鮮のみであり、これらの国々が「人権侵害国家」の汚名を免れることはできない。
中国では「さらし首」も
過去には同様のイメージがあったが、脱却することに成功したのが中国だ。