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秋の収穫の時期を迎えた北朝鮮で、食糧の配給量が増えて例年の量に達したと米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が国連食糧農業機関(FAO)の資料を引用して明らかにした。

VOAによると、北朝鮮当局は今月初めから住民1人あたり1日380グラムの食糧の配給を始めたが、2013年と2014年の390グラムとほぼ同量で、今年7月から9月までの250グラムより大幅に増えたという。

しかし、この数字は国連が定める1人あたりの1日の最低栄養量の600グラムにも、北朝鮮当局が定めた配給目標量の573グラムにも遥かに満たない量だ。

FAO世界情報早期警戒局のコスレット東アジア担当官は「北朝鮮の食料配給量のうち、増えたのはコメ、トウモロコシ、マメなど秋に収穫した作物が増えた影響だ。7月から配給量が減っていたのは、食糧事情の悪化を示す」と語った。

FAOは、今年のコメとトウモロコシの生産量は、昨年の430トンから370トンに減ると見ている。仮にコメ30万トンとトウモロコシ20万トンを輸入したとしても、年間最小需要の540万トンには100万トン以上足りず、来年以後の食糧事情悪化が憂慮されると明らかにした。