中国には中国国籍を持った朝鮮系の「朝鮮族」以外にも、純粋な北朝鮮の国籍「朝鮮籍」を持った「朝僑」と呼ばれる人々がいる。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)によると、北朝鮮当局は朝僑に対しても「忠誠の資金」と称して献金を強要している。

中国の朝僑事情に詳しい情報筋によると、彼らは瀋陽に本部を置く「在中朝鮮人総連合会」の管理下に置かれる。太陽節(金正恩氏の誕生日)や光明星節(金正日氏の誕生日)に北朝鮮当局から「忠誠の資金」を差し出すことを要求されるが、朝僑たちも従わざるをえない。なぜなら中国の在留資格の問題があるからだ。

朝僑が持っているのは有効期限が10年の北朝鮮のパスポートだ。北朝鮮の大使館から「長期出国ビザ」をもらわなければ、中国の「長期滞在ビザ」をもらえない仕組みとなっている。むろん、パスポートがなければ北朝鮮に帰国せざるをえない。

こうした状況のなか、別の情報筋は「北朝鮮当局が忠誠の資金を要求する頻度がますます高まっているが、外貨事情がより苦しくなっているようだ」と話す。