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朝僑は遼寧省、吉林省、黒竜江省など東北地方を中心に4000人から5000人ほどいると言われている。中国での北朝鮮のイメージが悪いため、彼らは朝鮮族や漢族のふりをして暮らさざるを得ないという。また、医療保険や養老保険が適用されないなど不便も多い。

本国からの理不尽な忠誠資金の要求に加えて、様々な不便があっても朝僑が「朝鮮籍」を維持するのには理由がある。 韓国の朝鮮日報によると、中国当局は、国籍の取得手続きに本来必要な「国籍放棄確認書」がなくても中国国籍を与えていた。

例えば、1950年にハルビンで生まれた金さんは、1958年に家族と主に北朝鮮に戻って朝鮮籍を取得したが、1965年に再度中国に戻って漢族の男性と結婚。それ以来、江蘇省の鎮江で暮らしてきたが、2010年8月に中国国籍の取得に成功した。

金さんのように朝鮮籍を放棄して中国国籍を取得しようとする人が増えたためか、中国当局は「国籍放棄確認書」を要求するようになった。しかし、北朝鮮大使館はこの確認書を発行を渋るため手続きが困難になっているのだ。