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同市の農場は、日照りや水害の被害がなく、1ヘクタールあたりのトウモロコシの収穫量は4.7トンから6トンと予想され、この数字が中央に報告されたと見られる。この通りなら特に問題はないが、もし実際の収穫量が予想量を下回れば農場員の生活には、多大な影響が出てしまう。

咸鏡北道の別の情報筋は「その年の予想収穫量は前年の収穫量を元に策定されるが、収穫量は毎年ごまかされている。年々、予想収穫量と実際の収穫量の乖離は開く一方だが、中央は報告を元に一定の比率で作物を供出させる。結局、農場員の取り分が非常に少なくなるという弊害をもたらしている」と語った。

また、収穫前に大雨などで作物に被害があったとしても、中央に供出する量は変わらない。机上の空論で農業を管理しようとするがゆえに、食糧難をもたらしているのだ。

金正恩体制は、一定の田畑を農民の自主裁量に任せる「圃田担当制」を導入。一定の成果を出していると伝えられているが、食糧事情を安定させるためには、農業分野における計画経済を見直すことが必要とされる。