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現在の薪の相場は、1立米で18万5000ウォン(約2775円)ほどだ。夏には16万ウォン(約2400円)だったが、需要が増えるにつれ価格は上がる。薪の卸売業者は、車で普天や白岩まで行って、安く直接買い付けてくる。業者目当てに道沿いでは多くの人が薪を売る。

しかし、金正恩第1書記は、森林保護をスローガンにしている。薪に最適なブナ、カラマツは保護樹木に指定され、簡単に伐採できなくなった。当局も山林保護員を投入して取り締まりを強化しており、見つかれば厄介なことになる。

以前は、普天や白岩から薪を満載したトラックが恵山に向かう光景が見られたが、最近では取り締まりを避けるために夜中の移動を余儀なくされている。ヤナギやドロヤナギなど保護対象となっていない木を切る住民も多いが、「取り締まる品物がなくなったからって、何もこんなものまで取り締まらなくても…」と不満の声が上がっている。

平壌など平地では燃料に石炭や練炭を使うことが一般化しているが、両江道の人々は薪にこだわる。