北朝鮮で覚せい剤をはじめとする「麻薬汚染」が蔓延していることは本欄でもレポートしているが、またもや仰天エピソードが伝わってきた。なんと、麻薬を取り締まる捜査官、いわば「麻薬Gメン」が、中毒者に命を「救われた」というのだ。
9月中旬、北朝鮮の黄海北道で麻薬Gメンが「阿片」を所持していた軍人を逮捕したが、なぜかGメンはその場で卒倒しまった。実はこのGメン、「てんかん」の持病をもっており突如発作を起こしのだ。この時、逮捕されかかった軍人は、何を思ったのか所持していた阿片をGメンに投与。しばらくしてGメンは起き上がり事なきをえた。
Gメンもさすがに「命の恩人」を逮捕出来なかったようで、軍人の麻薬所持容疑は不問に付した。ちなみに医学的にはてんかんの発作に阿片の投与は禁忌というオチがつく。どうやら、この麻薬Gメンは運が良かったらしい。
いずれにせよ、このちょっとした「イイ話し」は、多数の目撃者の口から瞬く間に北朝鮮全土に広がったが、治安機関は苦しい立場に追い込まれる。