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軍人や学生たちは、数カ月にわたって軍事パレードのリハーサルに動員され精根尽き果てている。その後遺症なのか、髄膜炎や関節炎などにかかる住民も多い。病気になっても補償はなく、せいぜい1~2ヶ月の休暇が与えられるのみだ。

莫大な量の燃料も使われた。各軍部隊が確保していたガソリンに加え、平壌市の龍城(リョンソン)区域の戦争予備物資倉庫に保管されていた非常用の燃料まで、ほぼ使い果たしてしまった。

住民たちは今回の軍事パレードを1980年代初めに建設された「西海閘門」の建設費を例に挙げながら、軍事パレードと記念行事が「無駄遣い」だったかを語る。6年をかけて建設された西海閘門の総建設費は5億ドル(約594億円)で、今回の予算の4分の1に過ぎない。

内部情報筋によると「20億ドルあれば北朝鮮全人口の20年分の食糧が買えた」と不満を表す住民も多いという。