「講演会では、『パレードは中国やロシアと比べても遜色ない規模だった。行事には20億ドルに費用がかかった』と説明されたが、この額が住民たちの怒りに火をつけてしまった」(内部情報筋)
住民たちが怒るのも無理はない。軍事パレードや記念行事のために動員され、「忠誠」の名目で金品を略奪され、肉体的にも精神的にも疲弊しきっているからだ。
韓国の聯合ニュースによると、8月には「建設費や軍事パレードの予算に使う」として1戸あたり40人民元が徴収されたという。さらに「祝賀行事の邪魔になる」として市場の営業時間を短縮させたり、工場の仕事を休ませて行事の準備やリハーサルに動員するなど、数々の記念行事は北朝鮮社会に莫大な経済的損失を与えたと言える。
金一族の銅像、住宅、学校、道路の建設、花畑の造成に投入された予算だけでもかなりの額だ。