北朝鮮当局が、民間人に迷彩柄の服を着用することを禁止したと米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が伝えた。

民兵組織「労農赤衛軍」の隊員たち。このように軍服を着た民間人は北朝鮮に非常に多い。(画像:我が民族同士)
民兵組織「労農赤衛軍」の隊員たち。このように軍服を着た民間人は北朝鮮に非常に多い。(画像:我が民族同士)

咸鏡北道(ハムギョンブクト)の内部情報筋によると、9月20日に行われた人民班(町内会)の会議で「10月1日から迷彩柄の服を着ることを禁ずる」と伝えられ、取り締まりが開始されたが、あらかじめ通告されていたこともあり、実際に没収された人はほとんどいなかったようだ。

「迷彩服禁止」を、事前通告したのは「いきなり取り締まりを始めると、労働党創建記念日(10月10日)を前にして混乱が起きかねないと当局は判断したようだ」と情報筋は説明する。

迷彩服禁止令の理由について、両江道(リャンガンド)の別の情報筋は、「犯罪に迷彩服が悪用されている」と語った。 「窃盗団は、迷彩服を着て協同農場を襲撃したり、夜中に家に押し入り住民を縛り上げて金品を盗む。軍人と区別がつかないので民間人の着用を禁止したようだ」(両江道の情報筋)

北朝鮮で、迷彩柄の服の多くは中国から輸入される。市場では1着30人民元で販売されている。安価で丈夫、汚れもつきにくいということもあり、労働者や農民だけでなく、若い女性や幹部たちも「作業服」として人気アイテムになっている。

北朝鮮当局の「迷彩服禁止」に、ぼやく住民もいるが、過去の例からこうした禁止令は、時間が経てばうやむやになることが多い。迷彩柄の在庫を抱えた商人も、着用する住民もほとぼりが覚めるのを待っているだろう。

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