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「迷彩服禁止」を、事前通告したのは「いきなり取り締まりを始めると、労働党創立記念日(10月10日)を前にして混乱が起きかねないと当局は判断したようだ」と情報筋は説明する。

迷彩服禁止令の理由について、両江道(リャンガンド)の別の情報筋は、「犯罪に迷彩服が悪用されている」と語った。 「窃盗団は、迷彩服を着て協同農場を襲撃したり、夜中に家に押し入り住民を縛り上げて金品を盗む。軍人と区別がつかないので民間人の着用を禁止したようだ」(両江道の情報筋)

北朝鮮で、迷彩柄の服の多くは中国から輸入される。市場では1着30人民元で販売されている。安価で丈夫、汚れもつきにくいということもあり、労働者や農民だけでなく、若い女性や幹部たちも「作業服」として人気アイテムになっている。

北朝鮮当局の「迷彩服禁止」に、ぼやく住民もいるが、過去の例からこうした禁止令は、時間が経てばうやむやになることが多い。迷彩柄の在庫を抱えた商人も、着用する住民もほとぼりが覚めるのを待っているだろう。