それほど飛行機を偏愛している金正恩氏が、10日の軍事パレードでジェット戦闘機を飛ばさなかったのは意外だった。
メディアの中には、その理由が「苦しい財政事情」にあると分析しているものもある。おカネがないために、戦闘機を飛ばすための燃料の確保もおぼつかないのではないか、との見方だ。
たしかに、その可能性は低くない。北朝鮮の燃料事情は、慢性的にひっ迫している。
しかし、中国共産党の高位幹部がパレードに派遣され、中朝関係の改善が強くアピールされたことを踏まえると、今回は燃料を“ケチる”タイミングではなかったようにも思える。