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※この記事には事故現場の凄惨な光景の描写が含まれます。

川原に広がる地獄絵図

北朝鮮の大型工事の特徴のひとつに、故金日成主席および故金正日総書記の誕生日や朝鮮労働党、朝鮮人民軍などの創立記念日までに工事を終え、その当日に完成式典を行い、体制のプロパガンダに利用するという点がある。

当局から求められた期日に間に合わせるため、「千里馬速度」「馬息嶺速度」などの号令のもと、「速度戦」が繰り広げられる。そして、竣工を一般的な工事より大幅に繰り上げるため、安全を無視した無茶な工期短縮が行われ、その結果事故が多発している。

一昨年の10月には、国の中枢である国防委員会の庁舎新築の工事現場で崩壊事故が発生し、80人が死亡したと伝えられている。この手の労災事故は枚挙にいとまがないが、過去にはそれを遥かに超える大事故が起きていた。

現場となったのは、平壌と開城を結ぶ北朝鮮の大動脈「平壌開城高速道路」。1992年4月に竣工した総延長160キロに及ぶ北朝鮮の大動脈だ。

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その当時、現場にいた人のうち数人がその後脱北して、現在は韓国で暮らしている。韓国で発表されている彼らの証言や手記を元に、当時の状況を再現してみた。