北朝鮮の朝鮮中央通信と労働新聞は8日、金正恩第1書記が羅先(ラソン)市先鋒(ソンボン)地区の白鶴洞(ペッカクトン)を視察したことを報道した。

羅先市先鋒地区の白鶴洞を現地視察した金正恩氏/2015年10月8日付労働新聞より
羅先市先鋒地区の白鶴洞を現地視察した金正恩氏/2015年10月8日付労働新聞より

同地区は8月末に深刻な水害に見舞われたが、朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党創立70周年の前に復旧作業を終え、新しく住宅が建設されたという。金正恩氏は、住宅を見るために訪れたが「ここに来る足取りが本当に軽かった」と喜びに満ちて述べたという。

さらに、金正恩氏は住宅を見て回って「わずか30余日という短期間にもう一つの理想村が生まれた」と喜びながら「わたしは祖国の防衛者、人民の幸福の創造者、党政策貫徹の先兵である人民軍の最高司令官としての誇りによる自負を胸いっぱいに感じる」と語ったという。

羅先市先鋒地区の白鶴洞を現地視察した金正恩氏と同行した幹部たち/2015年10月8日付労働新聞より
羅先市先鋒地区の白鶴洞を現地視察した金正恩氏と同行した幹部たち/2015年10月8日付労働新聞より

金正恩氏を中心にした記念撮影について、同通信は「軍人が自分たちが建設した住宅を背景に喜びで泣き、笑いながら記念写真を撮るこの世に類例のない崇高なシーンが広げられた」と自画自賛した。

視察には、黄炳瑞(ファン・ビョンソ)氏、金己男(キム・ギナム)氏、金養建(キム・ヤンゴン)氏、呉秀容(オ・スヨン)氏、趙甬元(チョ・ヨンウォン)氏、金与正(キム・ヨジョン)氏に加えて、粛清説があったある人物の名前が見られる。

その人物とは、馬園春(マ・ウォンチュン)氏。昨年11月以降、姿を消し粛清され地方に追放されたと言われていた。公式の場に登場するのは11月ぶりだが、復帰したと見られる。

朝鮮中央通信の報道全文は次の通り。

金正恩元帥が社会主義の理想村に築かれた羅先市先鋒地区白鶴洞を視察

【平壌10月8日発朝鮮中央通信】朝鮮労働党第1書記、共和国国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官の金正恩元帥が、朝鮮労働党創立70周年に際して愛する人民に幸せな住宅を与えるためにまたもや遠くて遠い空路、峠道、航路を歩んで奇跡の理想村、羅先市先鋒地区白鶴洞を訪れた。

金正恩元帥は、指揮官と幹部の手をいちいち取って党創立記念日の前に羅先市被害復旧作業を終えることに関する命令を貫徹するためにご苦労だった、新しく建設した住宅を先に見て回らなくては安心できないので訪ねてきたとし、今日、ここに来る足取りが本当に軽かったと喜びに満ちて述べた。

金正恩元帥は、住宅を見て回りながら建設および新居入りの準備状況を具体的に調べた。

新しく建設した住宅が元の家よりよいか、オンドルの状態はよいか、水はよく出るかを細心に調べ、すべての住宅を人民が幸福で文化的な生活を思う存分享受できる立派な住宅に建設したことに大きな満足の意を表した。

人民軍が白鶴洞に新しく築いた村が見るほどすばらしいとし、住宅の屋根や外装塗料の色もよく、住宅区域の道路と擁壁、排水路の工事も立派にした、自家菜園も築いてやり焚き物まで用意しておいたが、今やこれが一つの伝統になった、とたいへん満足した。

一幅の絵のように広がっている白鶴洞の住宅を明るい微笑を浮かべて眺めながら、すばらしい、このようにうれしいことはまたとあり得ない、このような大いなる張り合いをまたと覚えることはできない、常に強調することだが人民のためのことより重要なことはないと述べた。

わずか30余日という短期間にもう一つの理想村が生まれたと述べてとても喜び、これは朝鮮労働党への忠誠心と人民への熱烈な愛を身に付けたわが人民軍だけが創造することのできる災いを転じて福となすという奇跡だ、わたしは祖国の防衛者、人民の幸福の創造者、党政策貫徹の先兵である人民軍の最高司令官としての誇りによる自負を胸いっぱいに感じる、と力を込めて語った。

金正恩元帥は、朝鮮労働党の命令を決死の覚悟で貫徹して党に対する人民の大事な信頼を守り、党の権威を保った軍人建設者の偉勲を高く評価し、建設に参加した各部隊に朝鮮労働党の名義で感謝を贈った。

金正恩元帥は、羅先戦域で発揮した人民軍軍人の偉勲を考えれば心が温まり、世界に自慢したい気持ちを禁じ得ない、記念写真を撮らずにこのまま去ることはできないと述べて、数万人の軍人が一堂に会する時までおおよそ1時間半も待ってくれた。

こうして、羅先には最高司令官の周りに城壁を築いたかのような軍人が自分たちが建設した住宅を背景に喜びで泣き、笑いながら記念写真を撮るこの世に類例のない崇高なシーンが広げられた。

黄炳瑞、金己男、金養建、呉秀容、趙甬元、金與正、馬園春の各氏が同行した。

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