レジャー施設が大好きな金正恩氏

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平壌動物園の改修だけでなく、金正恩氏は様々なレジャー施設の建設に力を入れている。代表的なところでは、複合サービス施設「ヘダンファ館」、レストランやスパを備えた「紋繍(ムンス)プール」、「美林(ミリム)乗馬クラブ」などだ。

北朝鮮メディアは、こうしたレジャー施設建設を「金正恩元帥の人民愛」だと喧伝しているが、その狙いはプロパガンダだけでなく「外貨回収」だ。

まともな金融システムが存在せず、銀行が信用されていない北朝鮮では、貯金する習慣がない。よって外貨が一旦市中に出回れば、国庫に戻ってこない。中国人民元や米ドルなどの外貨紙幣は、ボロボロになっても流通し続ける。つまり、国家が外貨を管理できていないのだ。

高級レストランや各種レジャー施設の建設は、トンジュ(金主=新興富裕層)や経済的に余裕がある住民に外貨を使わせて回収するのが真の狙いである。