北朝鮮は10月10日に朝鮮労働党創建70周年記念日を控え、兵士3万人を動員した軍事パレードをはじめ様々な大規模イベントを予定している。その狙いは国内の団結と、国民の金正恩体制への忠誠心を高めることにあるが、現実にはそれとは逆に、様々な葛藤を惹き起こしている。

まず、パレードの動員で貧富の格差が現れている。当日、一般国民は「松明パレード」を行うのだが、骨の折れる訓練に参加したくない党幹部らはワイロを払って動員を免れ、庶民ばかりが汗をかいているのである。

とくに、大量に動員されている主婦たちは、市場の商売などで家計を担う大黒柱だ。動員に時間が割かれると、自ずと生活が苦しくなり、夫婦げんかが絶えないという。

「人肉事件」の証言も

だが、その程度で済むのならまだ良い。3年前には、金正恩氏の最高指導者「即位」を祝うドンチャン騒ぎが引き金になり、凄惨な事件が多発した。

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