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黄海南道の村々からは瞬間的に食べ物が消滅してしまったので、人々には飢えに備える猶予さえ与えられなかった。

毎日新聞の同年6月1日付によれば、朝鮮労働党指導部は密かに、この飢餓が「人災」であると認める内部文書を作っていたという。大規模な飢餓の発生は、体制の安定にダメージになる。そんな危機感から、権力内部で総括が行われたのだろう。

だから今回、金正恩氏はもっと上手くやるかもしれないし、餓死者も出さないかもしれない。

メディアの感覚麻痺

しかし、北朝鮮が10月10日を控えて準備している長距離弾道ミサイルの打ち上げや大規模イベントが、国民からの収奪の上に成り立っている事実に変わりは無い。