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中朝両国の税関は積載量を見逃す権限を持っていたが、今回の事故をきっかけに権限は廃止され、15トンまでに制限。中朝貿易への悪影響は避けられないだろう。とりわけ、労働党創立70周年記念行事を控えた北朝鮮にとっては死活問題になりかねない。

大量の鉱石が通過した橋

鴨緑江大橋は、20トンから30トンコンテナが日常的に通過してきたが、最大で50トンのコンテナが通過することもあった。北朝鮮の鉱石を中国側に輸出するためだ。

90年代以降は、外貨稼ぎのために石炭、金、銀、銅、鉛、磁石など様々な鉱石が輸出され、トラックは概ね過積載状態にならざるをえない。しかし、北朝鮮当局は制限せず、橋の老朽化に拍車をかけてしまった。

北朝鮮は、10月10日の記念行事を控えて最も資金が必要な時期だ。大型コンテナトラックの通行不可によって、中型以下のトラックで鉱石を運んでいるが、やはり効率が悪い。外貨稼ぎのノルマを課せられた北朝鮮の貿易関係者の間では苛立ちが高まっているという。