華々しく除幕式が開かれる一方、銅像建設や除幕式の準備で、連日動員されていた住民の間からは「銅像を建てたからといって、忠誠心が高まるわけじゃないのに」「動員で疲れるだけだ」と不満の声もあがっている。
銅像建設のみならず今月10日前後には、労働党創立70周年関連のさまざまな記念行事があることから、恵山市民が動員の日々から解放されるのは、まだ時間がかかりそうだ。そんななか、相次ぐ住民動員が、地域経済に少なからず悪影響を与えている。
例えば秋の収穫。恵山のある協同農場には、例年なら大峰(テボン)青年鉱山から大勢の鉱山労働者が収穫の手伝いに来るが、今年に限っては非常に少ないという。「このままでは、人手が足りずに収穫が遅れ、収穫量も減るのではないか」と心配する声がある。
また、行事開催のための資金が不足しているため、金鉱労働者に「24時間、金を掘れ」という指示が下された。通常のノルマは1ヶ月に金12キロの算出だが、今月は15キロに増やされ、現場の労働者たちはてんてこ舞いだ。