人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

一方、党中央や平壌市の当局機関に勤める比較的地位の高いイルクン(職員)たちは、全く動員されていないという。実は、「後方(銃後)の事業に使う」という名目で5000北朝鮮ウォン(約75円)の賄賂を払えば動員は免除される。つまり、賄賂を払えない貧しい庶民たちばかりが動員されているのだ。

「労働党記念日にもかかわらず、党員は動員されず、『非党員』ばかりが動員されている現状に対して住民の不満も高まり、露骨に政府を揶揄する声も聞こえる」(情報筋)

不満は高まり、幹部に対して詰め寄る住民さえ現れた。なぜなら、30代~50代の主婦が動員されているからだ。彼女たちは、市場の商売などで家計を担う大黒柱だ。動員に時間が割かれると、自ずと経済活動は停滞し、庶民の家庭は困窮しかねない。主婦たちは、動員と家計の板挟みになり、夫婦げんかが絶えないという。