アジアの鉄道・バス事情を紹介するサイト「西船junctionどっと混む」の管理人であるPierre2427(ピエールにしふな)氏は、「地下鉄・路面電車・無軌道電車(トロリーバス)、さらに日本の中古バスも多く活躍する平壌は、鉄道・バス好きにとってまさに『地上の楽園』です。廃止が事実なら本当に残念」と語った。
歴史あるレトロなインフラが、観光資源になることは世界各国が証明している。ピエール氏が「地上の楽園」と断言する平壌の路面電車やトロリーバスは、工夫をすれば観光資源としてより活用できるだろう。
金正恩氏も、スキー場や乗馬クラブなど中途半端に現代的な観光地に資金を投入するのではなく、こうした既存のインフラを最大限生かした観光に力を入れるべきだ。
高英起(コウ・ヨンギ)
1966年、大阪生まれの在日コリアン2世。北朝鮮情報専門サイト「デイリーNKジャパン」編集長。北朝鮮問題を中心にフリージャーナリストとして週刊誌などで取材活動を続けながら、テレビやラジオのコメンテーターも務める。主な著作に 『脱北者が明かす北朝鮮』 、 『北朝鮮ポップスの世界』 (共著) 、 『金正恩 核を持つお坊ちゃまくん、その素顔』 、 『コチェビよ、脱北の河を渡れ ―中朝国境滞在記―』 など。