それだけに、北朝鮮の男性は、大量のタバコを買わざるをえず、出費も莫大だ。そこで普段は懐にやさしい「デチョ」という銘柄のタバコを吸うという。
このデチョ、両江道(リャンガンド)で取れる「葉タバコ」の一種で、非常にキツい。市場のタバコ屋は「一口吸うとガツン!もう一口吸うとクラクラッ!」と書かれた広告でデチョをアピールしているほどだ。
もちろん、一般的なボックス入りの紙巻タバコもよく売れるが、普段は「デチョ」を吸って小遣いを節約しようとする男性も多い。どっちを選ぼうが、よく売れる嗜好品であり、取り扱う商人はほくほく顔だ。
北朝鮮出身のデイリーNKのカン・ミジン記者は北朝鮮のタバコ事情について次のように語った。