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中朝国境地域では、中国のテレビがクリアに受信できる。また、吉林省の延辺朝鮮族自治州に面している咸鏡北道(ハムギョンブクト)の穏城(オンソン)、会寧(フェリョン)、茂山(ムサン)などでは中国中央テレビだけでなく、朝鮮語放送の「延辺テレビ」も受信できる。

アナログカラーテレビの方式は中朝ともにPAL方式であり視聴にも問題はない。各家庭のテレビは、当局により朝鮮中央テレビのみ映るようにチャンネルは、はんだで固定されているが、これも少し改造すればおしまいだ。さらに、DVDを視聴できる「ノートテル」はTVチューナー付きの機器も多い。

中国のテレビ局が放送する番組は、中国中央政府によりコントロールされているが、北朝鮮とは比べ物にならないほど国内外のニュースが多く伝えられている。ドラマやバラエティ番組も多く、普段から「延辺テレビ」を視聴する住民が多かった。

そして、9月2日。いつものように延辺テレビにチャンネルを合わせて軍事パレードの生中継を見ていると、いきなり保衛部に踏み込まれ逮捕される住民が続出したという。