また、先月の地雷爆発事件をめぐり、北朝鮮が、韓国軍の対北朝鮮拡声器放送に対して、執拗に中止を要求したが、海外ラジオや海外情報の流入が北朝鮮の体制不安に繋がりかねないことを自ら認めた形だ。こうした背景から、米国や韓国では国家やNGO団体が中心になって、北朝鮮向けのラジオ放送に力を入れている。
当面の課題としては送信方法などが挙げられる。BBCは、短波での送信を計画しているが、北朝鮮で短波ラジオを持っている人は限られている。中波での送信がより効果的だが、日本やロシアなど北朝鮮近隣国の送信所を借りなければならない。
BBCの対北朝鮮放送が成功するためには、やはり英国政府がこの計画への支出を決断するか否かにかかっている。