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また、2日に発表した国防委員会政策局のスポークスマン談話では、8月25日の南北合意に盛り込んだ遺憾表明について、「『遺憾』とは『そんなことがあって気の毒だ』という表現にすぎない」と主張。事件への関与も改めて否定した。

しかし過去の事例を見れば、北朝鮮が「遺憾」を表明するのは、自らの責任を認めたり、危機を脱する必要に迫られた場合であることがわかる。

北朝鮮が米韓側の軍事圧力にさらされたポプラ事件(1976年)では、金日成氏が「遺憾の意」を表明。1996年の北朝鮮潜水艦侵入事件では、朝鮮中央通信が「深い遺憾」を表した。2002年の「第2次延坪海戦」について、北朝鮮は「西海上で偶発的に発生した」と言い訳しつつも、「遺憾に思う」と表明することで事態の幕引きを図った。

一方、近年の金剛山ツアー客射殺事件(2008年)、韓国海軍哨戒艦撃沈(2010年)、延坪島砲撃(2010年)などでは、北朝鮮は韓国側に責任転嫁し、「遺憾」表明すら行ってこなかった。

それにもかかわらず、今回に限って「遺憾」表明を行った最大の理由は、韓国の軍事圧力に屈し、戦争を決意出来なかったからに他なるまい。

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だからと言って、北朝鮮の「口撃」を負け犬の遠吠えと嘲笑するだけで済ませるのは危険だ。