非武装地帯での地雷爆発に端を発した韓国との「チキンレース」で、あえなく敗れ去った北朝鮮が、金正恩氏の権威失墜を取り繕うため、今度は激しい「口撃」に転じている。

北朝鮮の対南機関、祖国平和統一委員会が3日に発表したスポークスマン談話は、次のように主張している。

「去る2日には海外訪問に出た南朝鮮の執権者が『北の非武装地帯挑発事態』『いつでも緊張を高調させかねない』などと言って最近に生じた事態の真相をわい曲したばかりでなく、誰それの『建設的役割』までうんぬんしてわれわれを甚だしく侮辱する極めて不作法で、初歩的な政治的知覚もない詭(き)弁を並べ立てた」

この中の「誰それ」とは、中国を指した言葉だ。韓国の朴槿恵大統領が訪問先の中国で、習近平国家主席と朝鮮半島情勢について意見を交わしたことに憤激しているのである。

それでいて、朴氏や中国のことを名指ししないのは、名指しした場合のトラブル拡大を恐れながら、「断固抗議した」という事実だけは残したいというわけだ。

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