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馬氏は平壌建設建材大学卒業後、白頭山建築研究会の建築家として活躍し、後に朝鮮労働党財政経理部設計室に入り、金ファミリーの別荘や各種大型建設の設計を任されるなど、北朝鮮を代表する建築専門家だ。金正恩政権に入ってからは、紋繍(ムンス)プール、綾羅(ルンラ)遊園地、美林(ミリム)乗馬場などの建築を手がけてきた。

ところが昨年11月、平壌国際空港新ターミナルの建設現場を現地指導した金正恩氏から「建物が民族性と主体性を生かせていない」と厳しく叱責され、粛清された。その後、革命化処分を受けて、家族もろとも両江道(リャンガンド)豊西(プンソ)郡の山奥の協同農場に追放されていた。

馬氏の粛清後、平壌の未来科学者通りや科学技術殿堂の建設など、10月10日の労働党創立70周年を飾る各種大型工事の進捗が問題が生じた。金正恩氏は「10月10日に間に合わせろ」と指示を出していたが、その実現可能性が危ぶまれる事態に追い込まれた。