「連行という言葉が出た時点で(ああ、賄賂を渡せということなのか…)ぐらいの勘は働く。ここで、いくらか袖の下をにぎらせると、ヤツらは『こんな事はやりたくないが、上からの指示でしょうがなしにやっている。今後は気をつけろ』と捨て台詞を吐きながら去っていく」(情報筋)
まるで、安っぽいドラマに出てくるような悪徳警官の手口だ。南北の合意によって準戦時状態は解除され、25日からは夜の外出も問題なくなったが、「ヤツらは、どんなネタでゆすってくるかわからない」と住民たちは戦々恐々としている。
北朝鮮の保安員は、住民の取締や締め付けが本来の業務だが、ろくすっぽ給料をもらえないため、賄賂が貴重な収入源だ。いまや「主要業務」になっていると言っても過言ではないが、あまりにもの横暴ぶりにブチ切れた商人に囲まれてフルボッコにされたり、夜道に殺されたりする事件が後を絶たない。