そして20日午後4時前後に、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は、拡声器に向けてロケット砲と推定される砲弾を2発発射するが、韓国軍は、計36発で対応射撃した。同日、北朝鮮は、朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議を召集し、「48時間以内に対北朝鮮放送を中止しなければ軍事的行動に出る」と、軍事行動も辞さない強硬姿勢を鮮明にする。
一方、韓国は、地雷挑発と砲撃に関して北朝鮮の謝罪がない限り、対北拡声器放送は中断しないと明言し、緊張状態はエスカレートし、第二次朝鮮戦争勃発の可能性まで囁かれはじめた。こうした事態を打開するため、25日より南北高官会議が電撃的に開催され、双方が話合いのテーブルにつく。そして、二回におよぶ長時間会談の結果、軍事衝突という最悪の事態は逃れた。