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北朝鮮は、国際社会からの批判を受けて公開処刑の回数を減らしていたが、最近になってまた頻繁に行われるようになったと、北朝鮮民主化ネットワークの機関紙「NK IN&OUT」が報じた。

金正日氏の指示に従っただけなのに…

記事によると、平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)で2月18日、電力工業省の副課長2人が公開銃殺された。咸鏡北道(ハムギョンブクト)の金策(キムチェク)にある城津(ソンジン)製鋼所への電力供給が途絶えた責任を問われて、公開処刑となったという。

金正日氏は、平壌市の電力が不足しているため、城津製鋼所に送られていた電気を止めて、平壌市に回すよう指示を出した。副課長2人が、指示通りに製鋼所への電力供給を止めたが、そのせいで稼動中の溶鉱炉が止まり、熔解鉄が固まってしまい、大損害が発生したというのだ。

城津製鋼所から報告を受けた当局は、2月18日に緊急会議を開き担当者2人を逮捕した。そして、弁明の機会を与えずに2日後に銃殺してしまった。このように、金正日氏の間違った指示により発生したことの責任を下の者になすりつけるのは北朝鮮の常套手段だ。

史上最大の公開処刑

一方、3月末には黄海北道(ファンヘブクト)の沙里院(サリウォン)で、史上最大の17万人が見守る中で、保衛司令部のオ・グムチョル海州(ヘジュ)基地長が公開処刑された。

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罪状は「黄色い風」(エロ)を巻き起こし、風紀を乱した」というものだったが、実際には金日成主席の抗日闘争を支援した中国人のチャン・ウルファ氏の子孫のカネを横領した容疑だという。

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記事は、平壌でタクシーが急増しているが、強盗に襲われることを恐れたドライバーは、夜間には友人を同乗させて営業していることや、金正日氏が国家安全保衛部長にフォルクスワーゲンをプレゼントしたこと、キム・ジョンウン氏が、中将の階級章を付けて保衛部の会議に参加していることも報じた。