北朝鮮の平壌で、先軍節を翌日に控えた24日、「金正日総書記の先軍革命指導開始55周年慶祝中央報告大会」が行われた。金正恩第一書記は、出席しなかった。

金正日総書記の先軍革命指導開始55周年慶祝中央報告大会/2015年8月25日付労働新聞より
金正日総書記の先軍革命指導開始55周年慶祝中央報告大会/2015年8月25日付労働新聞より

先軍節(8.25)とは、故金正日氏が「近衛ソウル柳京洙(リュ・ギョンス)第105タンク(戦車)師団」を訪問した1960年8月25日を先軍政治の開始日として、50周年の2010年に制定された記念日だ。

今回の大会は、軍事衝突のにらみ合いが続き、南北高官が緊張緩和に向けた会談を継続するなかで行われたが、翌日(25日)未明に、南北が合意に達し軍事衝突は回避された。

合意前に開かれたことから、登壇した朴永植(パク・ヨンシク)人民武力部長の報告は、「核戦争を含めて敵が強要するいかなる戦争方式にもすべて対応することができる」「挑発には即時の対応打撃で、侵略戦争には正義の祖国統一大戦で!」など、いつも以上に好戦的な内容となっている。

朝鮮中央通信の報道は次の通り。

中央報告大会

【平壌8月24日発朝鮮中央通信】金正日総書記の先軍革命指導開始55周年慶祝中央報告大会が24日、4・25文化会館で行われた。

大会には、金永南、朴奉珠、金己男、朴永植の各氏ら党・国家・軍隊の責任幹部と友党委員長、平壌市内の党中央指導機関メンバー、武力、省・中央機関の幹部、朝鮮人民軍、朝鮮人民内務軍の将兵、平壌市内の機関、工場、企業所の幹部、労働革新者が参加した。

朴永植人民武力部長(陸軍大将)が、報告を行った。

報告者は、金正日総書記がチュチェ49(1960)年8月25日、朝鮮人民軍近衛ソウル柳京守第105戦車師団に革命指導の跡を刻んだのは、先軍革命偉業の揺るぎない継承と先軍指導の新たな出発を告げる歴史的出来事であったとし、次のように述べた。

歴史のこの日とともに先軍革命の命脈がしっかり継がれ、わが人民軍が領袖の軍隊、党の軍隊に絶えず強化発展し、先軍の旗印を高く掲げて上昇一路をたどるチュチェ革命の新時代が開かれた。

長々50余年間、激しい反帝軍事戦線の最前方にいた金正日総書記は、革命に試練と難関が折り重なるほどいつも軍事を第一国事とし、人民軍を先軍革命の柱、主力部隊にして社会主義防衛戦を百勝の一路へ導いた。

米帝の反共和国孤立・圧殺策動が極度に至った1990年代中葉、金正日総書記が断行した小松林陣地に対する現地視察は、帝国主義をこの地から完全に掃滅する時まで革命の銃剣をしっかりとらえて永遠に先軍の一路を進むという揺るぎない意志の宣言であった。

金正日総書記によって、革命は銃剣によって切り開かれて前進し、達成されるという銃剣哲学と、軍隊はすなわち党・国家・人民であるという先軍の原理が闡(せん)明され、先軍政治理論が定立、体系化された。

金日成主席の精力的な指導の下でわが人民軍は、領袖決死擁護を生命とする思想と信念の最精鋭強兵、一当百の白頭山革命強兵に育ち、われわれの国防工業はいかなる先端兵器も決心通りに作り出すことのできる強力な国防工業に強化発展した。

全軍現代化、全民武装化が新たな高い段階で実現され、全人民的・全国家的防衛体系が確立して、わが国はいかなる侵略者もあえて侵せない難攻不落の要塞、自衛の城塞に固められた。

一生、先軍の旗印を高く掲げて烈火のような愛国意志で全身を燃やし尽くして世人がうらやむ不敗の軍事力と軍民大団結の力をもたらし、わが祖国と人民の尊厳を民族史上最高の境地に引き上げた金正日総書記の不滅の業績は、千秋万代に末永く輝くであろう。

報告者は、金正日総書記の先軍革命思想と業績はこんにち、白頭の天が賜った偉人である金正恩元帥を高くいただいて立派に継承され、発展しているとし、次のように続けた。

金正恩元帥は、わが人民軍を白頭の革命精神、白頭の烈風精神で満装弾され、朝鮮式の多種多様な打撃手段で装備された無敵必勝の白頭山革命強兵に強化発展させるために昼夜を分かたぬ労苦をささげている。

8月20日の朝鮮労働党中央軍事委員会非常拡大会議で朝鮮人民軍最高司令官の命令が下達されたのは、敵がナイフを抜けば長剣をかざし、銃を突きつければ大砲を突きつけるわが党の先軍政治の必勝の気概と意志の力強い誇示となる。

白頭の先軍総帥たちの膝下で無敵の力を育んできたわが革命武力は、核戦争を含めて敵が強要するいかなる戦争方式にもすべて対応することができる。

「挑発には即時の対応打撃で、侵略戦争には正義の祖国統一大戦で!」、これが空言を知らないわれわれの原則的立場である。

もし、敵があくまでも無分別な侵略戦争挑発とヒステリックな対決へ出るなら、わが革命武力は敵を降伏書に判を押す者もいないように無慈悲に一掃し、祖国統一の歴史的偉業を必ず達成するであろう。

報告者は、こぞって金正恩元帥を首班とする党中央委員会の周りに一枚岩のごとく結集して先軍の旗印を高く掲げ、社会主義強盛国家の建設と祖国の自主的統一のために、チュチェの革命偉業の達成のために力強くたたかっていこうと強調した。

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