朝鮮半島の軍事的緊張の緩和を目指し、韓国と北朝鮮の間で開かれている高官会談は24日にまでずれ込んだ。前々日(22日)18時30分からはじまった会談は、約10時間以上に及び23日4時15分にいったん休会し、二日目は前日(23日)15時30分より開始されたが、今なお合意に達していないと見られる。

会談では、韓国側が、非武装地帯(DMZ)における「木箱地雷」事件や拡声器にむけた砲撃を認めて、謝罪することを要求する一方、北朝鮮は、地雷と砲撃は「捏造劇」と否定しながら、対北朝鮮拡声器放送の中止を要求している。

さらに、離散家族の再会や金剛山観光の再開など、南北交流をめぐって幅広く意見を交わされたが、本格的な議論には至っていないようだ。

南北が緊張緩和を模索するなか、韓国軍関係者によると、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は、非武装地帯内に野砲を搬入する動きを見せている。さらに、北朝鮮が配備する潜水艦戦力の70パーセントが行方をくらますなど攻撃態勢は維持されたままだ。

北朝鮮の攻撃姿勢に対して、米韓も戦闘機8機の編隊で示威行為を行いながら、反撃の意思を明確に示すなど、緊迫したにらみ合いは続いている。

こうしたなか、韓国のYTNテレビは、中国人民解放軍(中国軍)が中朝国境地域に兵力を集結させている可能性を報じた。

YTNテレビは、中国のネットユーザーが、北朝鮮に隣接する中国・延吉市内で、対戦車自走砲などの中国軍の装甲車部隊が走行する様子を写真入りでインターネットに投稿したことを報道。中国が朝鮮半島有事に備えて、兵力を中朝国境に集結している可能性を伝えている。

中国軍の動きについては未確認だが、同テレビは「北朝鮮に緊張を高めることを許さないという中国軍の示威行動だ」という軍事専門家の分析を紹介している。

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