北朝鮮に駐在していた携帯電話技術者が、「高級幹部専用の第3の携帯電話ネットワーク」の存在について証言し、注目されている。

北朝鮮で携帯電話事業を行っているエジプトオラスコムの技術者で、2011年から2年間平壌に駐在していたアフマド・エル・ノアマニ氏は、米国の北朝鮮専門ニュースサイト「NKニュース」とのインタビューで、第3の携帯電話ネットワークの存在を暴露した。

「第3のネットワーク」と呼ばれるのは、北朝鮮国民用の第1、外国人用の第2のネットワークとは完全に切り離されたものだからだ。

このネットワークは米国とヨーロッパの技術で作られ、主に高級幹部を監視する目的で使われている。OSもアルゴリズムも特殊なものではあるが、携帯電話を使うと電波はいとも簡単に探知できる。ただし、接続することは不可能だという。

他国では、大臣クラス専用のネットワークは暗号化されていて、電波の探知すらできないようになっているが「そのような技術がなく、経済制裁で技術が40年遅れている」(エル・ノアマニ氏)北朝鮮では、単純なシステムを使わざるを得ない。

また、北朝鮮が携帯電話の監視に使っているシステムは特別なものではなく、欧米や中東でも普通に使われているものだと語った。

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