2015年は、「労働党創建70周年」という大きな行事を控えていることから、チマ・チョゴリに身を包む機会も増えることが予想される。こうしたなか、北朝鮮の女性たちは、面倒な動員を少しでも楽しむために、「おしゃれなチマ・チョゴリ」を求めている。

北朝鮮の女子学生。チマ・チョゴリ姿も見える。
北朝鮮の女子学生。チマ・チョゴリ姿も見える。

市場でも活発なチマ・チョゴリ商戦。北朝鮮最新「チマ・チョゴリ事情」についてレポートする。

市場で販売されるチマ・チョゴリは、価格も質も千差万別だ。ビロードのチマ・チョゴリは12万北朝鮮ウォンから25万北朝鮮ウォン(約1800円~3750円)、未婚女性が普段着として使う大学生チョゴリは55万から60万北朝鮮ウォン(約8250円~9000円)。

中国の延辺朝鮮族自治州などで作られたチマ・チョゴリは高級品で、150万北朝鮮ウォン(約2万2500円)だが、このあたりの商品が一番の売れ筋商品だという。

ちなみに仕入れ価格はビロードの場合は、8万から20万北朝鮮ウォン(約1200円~3000円)で、平壌郊外の平安南道(ピョンアンナムド)の平城(ピョンソン)にある卸売市場から仕入れてくる。

北朝鮮で最高級品とされるのは、韓国製の高級チマ・チョゴリだ。中国に私事旅行に出かけて現地で購入するという。平壌から中国の長春に来たある教師は、妻にプレゼントすると言って3000ドル(約37万円)もする韓国製チマ・チョゴリを買って行ったという。

ところで、北朝鮮には「オモニムチョゴリ(お母様のチョゴリ)」と呼ばれる独特のチマ・チョゴリがある。金正日氏の母親の金正淑(キム・ジョンスク)氏がよく着ていたもので、上着はえんじ色、スカートは黒だ。

えんじ色のチマ・チョゴリを着ている金正淑氏の肖像画
えんじ色のチマ・チョゴリを着ている金正淑氏の肖像画

また、北朝鮮だけで見られるチマ・チョゴリとして「オモニムチョゴリ」(お母様のチョゴリ)と呼ばれるものがある。これは金正日氏の母親の金正淑(キム・ジョンスク)氏がよく着ていたもので、上着はえんじ色、スカートは黒だ。

この「オモニムチョゴリ」は2000年代初め頃に多く流通していた。これを着ている人を忠誠心の高い人とみなす傾向がある。学校では女性教師にこれを着ることを強要し、不満たらたらだったという。

ある教師は指示を無視しようとしたが、学校の党委員会に呼びつけられて泣く泣く着るはめになったという。

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