授業料は講師の実力により異なる。普通の講師なら、中国人民元で月100元(約2000円)、「カリスマ講師」になると月に150から200元(約3000~4000円)ほどで、マンツーマンの家庭教師になると1ヶ月に1000ドル(約12万円)を超える場合もある。

講師は、自宅の部屋に教室を構えるのが一般的だが、人気の高いカリスマ講師ともなると部屋を借りて塾を開く。子どもたちは毎日午前10時から午後5時までみっちりと教育を受ける。4~5人を同時に教える場合もある。超人気講師になると10人を超えることもある。

しかし、「無償教育」であるはずの北朝鮮で、なぜ人々は高額の費用を払ってまで子どもを塾に通わせるのだろうか。

ほとんどの塾の講師は、元々は公立学校の教師だった。ところが、90年代後半からの深刻な経済難によって配給は途絶えて給料の遅配も頻繁に起こった。たまに、給料がもらえたとしてもコメ数キロ分にしかならず、とても生活できない。

そうしたなか、教師たちも家庭教師や塾の講師になって「私教育」ビジネスで生き残ることを考えたのだ。

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