北朝鮮では今月1日から5日にかけて、梅雨前線の影響で多くの地域で100ミリを超える雨が降り、多くの被害が発生したと米政府系のボイス・オブ・アメリカ(VOA)が伝えている。これは国連人道問題調整事務所(OCHA)が10日に明らかにしたものだ。

水害の被害に遭った平安南道のある村でEUが支援活動を行っている(本文とは関係ありません) ©European Commission DG ECHO
水害の被害に遭った平安南道のある村でEUが支援活動を行っている。(参考写真) (画像:European Commission DG ECHO)

OCHAの報告書によると、北朝鮮災難管理委員会は、1日から5日にかけて黄海南道(ファンへナムド)と咸鏡道(ハムギョンド)で大雨が降り続き、洪水となった。21人が死亡、9人が行方不明となり、被災者は3400人以上にのぼっている。また、家屋倒壊690戸、農地の浸水4000ヘクタール、さらに道路、橋、ダムなどインフラも破壊されるなど深刻な被害が発生した。

韓国の気象庁によると、3日の24時間で100ミリを超える降水量を各地で記録した。平壌では130ミリ、慈江道(チャガンド)の中江(チュンガン)では105ミリ、平安南道(ピョンアンナムド)の南浦(ナムポ)でも100ミリ以上の雨が降った。南浦では3日と4日と合わせて150ミリを超える降水量を記録した。防災インフラの脆弱な北朝鮮では、これぐらいの降水量でも様々な被害が発生する。

朝鮮赤十字会は、国際赤十字社と共同で被災地での救護活動にあたっている。国際赤十字社は災害に備えて、北朝鮮国内に2万人分の救護用品セットを備蓄していた。

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