一方、北朝鮮当局は、10月10日の労働党創立70周年に向けて大規模な建設事業を進めている。住民たちは、朝5時半から6時半までの間、建設に必要な砂や砂利を現場に運ぶ仕事に動員されているが、朝市で商活動を営む商人たちは「忙しい」との理由で動員を無視する。
こうしたなか、当局は商人達が朝から市場に行って「油を売っている」とみなして閉鎖に乗り出したのだ。
また、中央政府からも「党創立70周年事業に必要な労働力確保のために、10月10日までは市場の営業時間を午後4時から9時までに制限する」との指示が下されていた。そこで地方当局は、朝市を完全に閉鎖するために商品没収という強行手段に打って出たというわけだ。