北朝鮮では、「最高尊厳」(金ファミリー)は神聖不可侵で、批判や非難などは御法度だ。失言が命にかかわることもある。しかし、金正恩氏に対しては、少し事情が違うようだ。
年も若く、ただでさえナメられがちだが、不可解な指示を繰り返しており、北朝鮮の住民も呆れているのだ。
日増しに拡散する金正恩氏への不満。北朝鮮当局は、体制への悪影響を恐れ、予防策として「世間話禁止令」を出したと見られるが、こうした馬鹿げた命令は、副作用を起こす。
かつて、中東某国のイスラム教指導者が「反イスラム的」だとの理由でポケモンに対して禁止令を出した。ムフティ(イスラム教神学者)の間では、賛成反対に分かれて激しい議論を展開した。馬鹿げた命令と議論に呆れ果てたムスリムの人々は、ムフティの言うことを守らなくなってしまい、その権威が失墜する結果を招いた。
「世間話禁止令」も「ポケモン禁止令」に負けず劣らずの馬鹿げた命令だ。誰も守らない命令の連発は、金正恩氏の権威の失墜を招くだけだろう。案の定、忠誠心がとりわけ低い若者たちは、3人集まれば「お前は党の命令に背くのか!」と冗談を言い合う。
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