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さらに、野外での食事もちょっとしたブームだ。幹部やトンジュは焼き肉、カネのない庶民はお弁当を作って外で食べる。ただし、こうした「外食」を表す単語が北朝鮮には存在しなかったが、韓流ドラマをきっかけにに広まった。

どうやら韓流ドラマで聞きかじった「外食」という“新語”を一部の人々が使い始め、他の住民も使うようになって拡散したようだ。今では若い男女が、外食をして愛の告白をする「韓国のような」シーンも珍しくない。

中高生も、「学生の奉仕ノルマであるウサギの皮を持ってこれなかった」などの理由で先生に叱られたら、憂さ晴らしに「外食に行こう」と友達を誘い、人造肉飯(大豆でできたソイミートにご飯を入れたもの)を食べに行く。韓国や日本の中高生の放課後と全く変わらない。

こうした習慣が広まり、外食は「圧迫と苦悩の日常」から解放してくれる「プチ贅沢」という認識がすっかり定着した。

平壌で人気のグルメスポットは、冷麺の「玉流館」「清流館」、そして犬肉の「平壌犬肉館」だ。住民たちは、よそ行きの服を着て家族や親戚とそろって出かける。人気のレストランだけあって順番待ちの列も長いが、美味しいものにありつけるとあって、みんなニコニコ顔だ。また、牡丹峰(モランボン)など景色のいい名勝地で、お弁当を広げながらの外食も楽しむ。

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