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同じ労働をしても自分たちよりはるかに高額の月給を受け取っているロシアの労働者を見て不満を感じ、逃亡する労働者が増えている。

5月には建設事業所から逃げ出した北朝鮮労働者数人が、チタ市郊外の企業で働いていたところをロシアの警察に摘発されたが、逮捕も強制送還もされなかった。周囲の企業ではかなりの数の北朝鮮労働者が働いているという。

かつては北朝鮮領事館の要請で、逃げ出した労働者を逮捕していたロシアの警察当局も、ますます強まる国際社会の厳しい目が気になるのか、方針を変えたようだ。とくに国連のパン・ギムン事務総長のロシア訪問(5月)以降、逃げ出した北朝鮮労働者を逮捕せず見て見ぬふりをしたり、逃亡に手を貸したりするようになったという。

かつて、逃げ出した労働者は遠隔地に行ったり、ほとぼりが覚めるまで山の中で隠れていたりしたが、逮捕されなくなった今では堂々と別の現場で働いているという。それに業を煮やした北朝鮮当局は、保衛指導員の監視や生活総和(総括)を強化して対応しているというが、どこまで効果が上がるかは疑問だ。

別の情報筋によると、ほとんどの労働者は独身で、脱北をすると家族に迷惑がかかるかもしれないと思って踏みとどまっている。作業班内でも「家族さえいなければ今すぐにでも逃げ出したい」との話が飛び交っているという。

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