平安南道(ピョンアンナムド)の内部情報筋は語る。
「7月13日から全国の機関、工場、企業所、学校で『午前8時だった出勤時間を午前5時に、退社時間を午後1時に早めよ』と『夏の三伏日課』を行うよう指示が下された」
猛暑に襲われている北朝鮮では、暑い午後の時間はとても仕事ができる状況ではない。また、屋外での作業は熱中症の危険もある。そこで北朝鮮当局は、「日の出前に出勤して朝の涼しいうちに仕事をして本格的に暑くなりだす正午までには仕事を終えて効率化を図る」ことを考えたようだ。
北朝鮮でも、平壌市内の中央機関、地方の党機関、貿易会社幹部の部屋などにはエアコンがある。しかし、日照りによる深刻な電力難もあって、エアコンはおろか扇風機すら使えない。