咸鏡北道(ハムギョンブクト)から動員された20代青年は、RFAに対して次のように語った。
「賃金なしで12時間以上の重労働をさせられる。生きていくために仕事をサボり、賃金のもらえる別の仕事をやるしかない」
例えば、彼らは個人の家での練炭作り、内装工事をやれば中国人民元で100元(約2000円)の賃金がもらえる。最近はトンジュ(金主、新興富裕層)が家のリフォームをすることが多く、このような仕事が増えている。
こうした、いわばアルバイトに対して、かつては食事を振る舞うだけだったが、今では労働者からの要求に応じて、賃金を支払うのが通例になっている。
「最近、突撃隊員たちは『働いた分だけ賃金がもらえるところで働きたい』と表立って声を上げるようになっている。報酬は、人民元や米ドルで賃金を受け取れるので、隊員たちもかなり喜んでいる」(前述の突撃隊員)
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