北朝鮮の大学生たちは、通常は大学内で寄宿生活をするが、最近は寮を出て部屋を借りる学生が増えているという。理由は「自由に韓流ドラマが見られる」からだ。

北朝鮮女子学生

平安北道(ピョンアンブクト)のデイリーNK内部情報筋によると、大学生たちは、携帯電話に韓流ドラマの動画ファイルを保存して視聴するのが一般的だ。とりあえず見終わったら、友人とブルートゥース(無線機能)でファイルを交換する。

大学生に限らず「韓流ドラマ」は、発禁コンテンツであり、大学にバレれば記録されている携帯電話ごと没収され、さらに保衛部(秘密警察)の監視対象となる。

しかし、いくら取締を強化しても防げないこと業を煮やした大学当局は、寮内での携帯電話の使用を制限。自由を謳歌したい若者にとって寮での生活はますます窮屈なものになってしまった。

こうした環境から抜け出したいと寮を出て「一人暮らし」をしたがる学生が増えた。経済的に余裕がない学生は、複数の友人とルームシェアをしてまで寮を出ることもある。

ところが、北朝鮮では一人暮らしをするにも面倒な手続きが必要になる。

北朝鮮では、自宅から通学する大学生を「自家生」、他地方出身で大学のそばの親戚の家から通学する「半自家生」、寮に住む「寄宿生」と呼ぶ。

「半自家生」になるには、まずは家探し。大学周辺には部屋を間貸しし、つまり「下宿」がある。なかには、親戚のふりをして下宿を提供する家主もいる。

住む家を決めたら、洞(町)事務所、保安署(警察)、保衛部(秘密警察)に行って賄賂を渡し「下宿する家の人は親戚だ」という証明書を出してもらう。この時、親戚のふりをしてくれる家主がいると手続きはさらに楽だ。手続きが終了すれうば、証明書を大学の教養部の課長に賄賂と共に提出する。相場はタバコ1カートン(5万ウォン相当、約750円)だ。

家賃の相場は、地域や条件によって異なるが、大抵はコメ15キロの価格に相当する7万5000ウォン(約1120円)だ。料理用の石油コンロが備え付けてあり、自炊もできるが、家賃を多く払って家主に食事を出してもらうこともできる。この場合は、食材費が必要になるので家賃は前払いになるという。

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