デパートやチェーン系カフェ、ユニクロやZARAなどのショップが立ち並ぶなか、時おり年季が入った韓屋(伝統家屋)が姿をあらわす。韓国第三の都市・大邱の街並みはこぢんまりとしていながらも、どこか風情を感じさせる。
この大邱でも7月1日から19日まで、7回目となる「大邸・クィア・カルチャー・フェスティバル」が行われている。そして5日にはクィアパレードが開催される予定になっていた。
KTXの東大邱駅より地下鉄に乗り約10分。フェスティバル会場の大邱百貨店前広場にさしかかると、突然、1人の男が私に向かってトラメガ越しに叫びだした。
「お前ら同性愛者はエイズにかかって死ね!」
この顔には見覚えがある。6月9日のソウルでの「クィア・カルチャー・フェスティバル」開会式場の前でも、怒声をあげていた男だ。その隣には28日のパレードの際、妨害のために太鼓を叩く少女の前で踊っていた、韓服姿のじいさんもいる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面私が28日に購入した、東京レインボープライドとソウル・クィア・カルチャーフェスティバルのコラボTシャツを着て、腕にはレインボーカラーのバンドをしていたことから、「敵」認定をしたのだろう。
「うるせえんだよレイシスト!」