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おそらく今後は、北朝鮮に対する圧力を強めるべしという意見が多くなるだろう。すでに、追加制裁の要望もあり、昨年9月に一部解除した制裁の再開も考えられる。また、総連に対する新たな捜査の声もある。日本側が納得出来る回答を引き出すためにさらなる圧力をかけるというが、問題は、今後も今の方法で北朝鮮が動くのかどうかである。

つい最近、記憶に新しいものといえば、「総連マツタケ捜査」をあげなければならない。一部メディアが北朝鮮産マツタケの不正輸入事件について、日本政府による「対北朝鮮圧力」と関連付けて報道していたが、公安関係者でさえ「朝鮮総連を捜査しても、平壌はまったく痛痒を感じないだろう」と述べるほどいささか強引で、かつ的外れな捜査だったことは否めない。

仮に今回、北朝鮮側から何らかの回答が出ていたなら、「マツタケ捜査」に関する筆者の見立ては間違っていたことになるが、現実は「成果は出ていない」。ということは、少なくとも現時点では、「マツタケ捜査」は、当初に言われていた以上の効果がなかった言わざるをえない。