抗議者とフェスティバル参加者の衝突を防ごうと、警察がガードをするものものしい空気のなか、私達は会場に足を踏み入れた。すると一転してそこは、幸せな空気に満ちているように感じられた。
「アンニョーン!」
9日のオープニングイベントにも来ていた参加者から、さわやかな挨拶を受ける。日本から来た私のことを、覚えていてくれたのだ。
韓国人、韓国人以外、女性性、男性性、どちらにも分けられない者、若者、昔は若かった者、ハンディキャップを持つ者…。広場にはさまざまな人が集まり、誰かと話したり芝生に座ったりと、思い思いの時間を過ごしていた。