北朝鮮が、7月に韓国で開催されるユニバーシアード競技大会への不参加を表明した。理由は、国連北朝鮮人権事務所の開設に抗議するためとなっているが、金正恩氏がMERS(中東呼吸器症候群)感染を恐れたからというという情報が北朝鮮国内から伝えられた。

平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、高級幹部から「北朝鮮人権事務所の開設に抗議するとい言うのは表向きの理由で、実際はMERSが理由だ」と聞いたと語った。

人権事務所の開設は、北朝鮮も以前からわかっており、急な不参加通告としてはいかにも不自然だ。本当の理由は、MERS検査を行う医療機器が不足し、感染・拡散を防ぐことが出来ないから不参加を決定したというのが内部情報筋の見方だ。

なによりも金正恩氏個人がMERS感染を恐れているという。

海外のスポーツ大会で、功績を挙げた選手は正恩氏と謁見し握手をしたりするが、その際に「感染するのでは?」と不安になっているという。

情報筋によると、「選手が帰国したら記念撮影などをするのが普通だが、それをやらないとなると『MERSを恐れる肝っ玉の小さいやつ』との悪評が立つことを金正恩氏は心配したようだ」と伝えた。

さらに、今回派遣予定だった選手団は平壌にいることから、帰国後に首都平壌にMERSが流入することはなんとでも避けたいという判断があったと見られる。

しかし、不参加となったことで、当の選手たちが、せっかく功績を挙げるチャンスをふいにされたことから不満を持ってもおかしくはない。こうした不満を収めるために北朝鮮当局は、荒唐無稽な説明をしているとう。

「90年代に脱北して韓国に行った北朝鮮の兵士がすぐに死亡する事件が起きたが、南朝鮮当局が徐々に死に至らしめる注射をしたからだ。今回も南朝鮮は我々に病気をまき散らすべく陰謀を練っている。だから行けなくなったのだ」

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