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人権事務所の開設は、北朝鮮も以前からわかっており、急な不参加通告としてはいかにも不自然だ。本当の理由は、MERS検査を行う医療機器が不足し、感染・拡散を防ぐことが出来ないから不参加を決定したというのが内部情報筋の見方だ。

なによりも金正恩氏個人がMERS感染を恐れているという。

海外のスポーツ大会で、功績を挙げた選手は正恩氏と謁見し握手をしたりするが、その際に「感染するのでは?」と不安になっているという。

情報筋によると、「選手が帰国したら記念撮影などをするのが普通だが、それをやらないとなると『MERSを恐れる肝っ玉の小さいやつ』との悪評が立つことを金正恩氏は心配したようだ」と伝えた。

さらに、今回派遣予定だった選手団は平壌にいることから、帰国後に首都平壌にMERSが流入することはなんとでも避けたいという判断があったと見られる。

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しかし、不参加となったことで、当の選手たちが、せっかく功績を挙げるチャンスをふいにされたことから不満を持ってもおかしくはない。こうした不満を収めるために北朝鮮当局は、荒唐無稽な説明をしているとう。