北朝鮮当局が、韓国のMERS(中東呼吸器症候群)に対して過剰とも言える対策を取っている。国営メディアは「クムダン-2」という特効薬があると宣伝しているが、住民たちは信用せず、民間療法に依存。ただし、なぜかそれが「茹でイカ」だと咸鏡南道(ハムギョンナムド)のデイリーNK内部情報筋が伝えてきた。

北朝鮮の漁船(本文とは関係ありません)
北朝鮮の漁船(本文とは関係ありません)

内部情報筋は、次のように語る。

「10年前にパラチフスが流行した時にイカが効果があるという話が出回った。実際に茹でたイカを食べたところ回復が早かった。高熱、下痢、嘔吐など症状に共通点のあるMERSだったら同じ方法で大丈夫だろうとの認識が広がった」

「茹でイカ」がパラチフスに効果があるという医学的根拠は不明だが、2~3日で治ることは確かだというので、MERS除けにイカを食べる人が多いという。

北朝鮮では、伝染病が流行しても、薬もなく、あっても供給がスムーズにされないめ、当局に反して民間療法が活用される場合が多い。また、現在、日本海側ではイカ漁の最盛期で値段も安く、庶民の手にも届く。

なかには、「南朝鮮(韓国)からMERSが入ってきても心配ない」と高をくくる住民もいる情報筋は笑った。

一方、北朝鮮当局はMERSが流入しないように、住民たちに個人衛生、食品衛生を徹底せよと講演会で教育しているが、あまり効果はないようだ。

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