北朝鮮の朝鮮中央通信は18日、中東呼吸器症候群(MERS=コロナ・ウィルス)の予防、治療に北朝鮮で開発、製造された「クムダンー2」注射薬が効果的だと主張する記事を掲載した。

クムダン-2注射薬のポスター(画像:朝鮮の今日)
クムダン-2注射薬のポスター「鳥インフルエンザ予防」を謳っている。(画像:朝鮮の今日)

同通信は、保健省保健経営学研究所のチェ・チャンシク所長の解説を紹介。SARSやエボラ出血熱、MERSには「北朝鮮で生産されている強い免疫復活剤『クムダン-2注射薬』で十分に治療することができる」と豪語した。

さらに、クムダンー2を販売する、朝鮮富強製薬会社のチョン・スンフン社長(博士)は同通信に、「クムダン−2注射薬を使用した人々は感染地域へ行っても疾病にかかった人が一人もいない。MERS防疫へのクムダン−2注射薬の寄与可能性を十分に示している」と語った。

クムダン-2注射薬(画像:朝鮮中央通信キャプチャー)
クムダン-2注射薬(画像:朝鮮中央通信キャプチャー)

チョン社長は、米国の複数の州で悪性感冒が拡大して数百人が死亡し、感染者が急増した時にも、「治療、予防でクムダン−2注射薬が一番効果的であった。諸国の防疫専門家も薦めている」と主張している。

朝鮮総連の機関紙「朝鮮新報」の電子版は、既に2006年に「クムダン−2」を取り上げ、ガンからはじまり、肝炎、不眠症、慢性大腸炎、ポリープ、糖尿病にも効く。肝硬変、膵臓炎、神経痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、アレルギー性皮膚炎、慢性膀胱炎などあらゆる病気の治療や予防に役立つ「万能薬」だと紹介した。

クムダン-2注射薬(画像:朝鮮中央通信キャプチャー)
クムダン-2注射薬(画像:朝鮮中央通信キャプチャー)

北朝鮮当局は、昨年10月から今年4月までエボラ出血熱の国内流入を防ぐために外国人の入国を制限していたが、海外から帰国した北朝鮮住民も長期的に隔離するなどの処置を取っていた。また韓国からのMERSの国内流入を警戒して、開城工業団地に韓国から貸与されたMERS検疫用の熱感知カメラを設置している。

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